部屋探しポータルサイトに集客を頼る賃貸仲介会社は多いが、個々の企業が費用対効果をどう感じているのか、その実態はよく分かっていない。ポータル活用は出稿・更新という作業負担ものしかかり、フル活用も簡単ではない。同じようで違う全17社の利用実態を紹介する5回目は、年間賃貸仲介件数600件の広田住宅センター(群馬県高崎市)、約500件の北都開発(宮城県大崎市)、クリオネット(千葉県習志野市)を取り上げる。
※ポータルサイト名の表記について、本特集では次のポータルサイト名を次のように表記します。『SUUMO』は『スーモ』、『LIFULL HOME'S』は『ホームズ』、『at home』は『アットホーム』といたします。
広田住宅センター、3サイトに月平均50万円投入
「家主へのPRにもなる」
売買仲介事業が主力の広田住宅センター(群馬県高崎市)は、グループ全体の総売上高(非開示)のうち賃貸仲介事業の構成比率は1割に満たず、売り上げは5000万円だ。年間の賃貸仲介件数は600件、賃貸管理戸数は1505戸という。仲介業務の担当社員は6人いる。全従業員数の約5分の1を割いている。