韓国通信最大手グループ企業と合弁会社を設立

大和リビング

その他|2012年12月09日

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海外進出を積極的に行う大和ハウスグループの大和リビング(東京都江東区)は韓国最大手の通信事業者ktのグループ会社であるktエステートと合弁会社「KD Living」を11月22日に設立した。同社は韓国内で今後成長が見込まれる賃貸住宅の管理について、ktエステートと共同事業を展開する。

今回、同社初となる海外進出の場を韓国にした理由は、韓国には賃貸管理専門業者がないからだ。韓国の賃貸住宅は、日本が土地活用で賃貸住宅を建てるケースが主流であるのに対し、分譲賃貸が主流。そのため、家賃集金や入居者対応などを行う専門業者はないようだ。その中で、大和リビングは、元国営企業であるktのグループ会社が保有する不動産に対して、これまで蓄積してきた賃貸住宅の企画・設計のコンサルティングを行い、建てた賃貸住宅の管理を受託していくつもりだという。

商慣習も、日本とは異なる。「チョンセ」と呼ばれる制度があり、多額の保証金を入居者はオーナーに預ける。契約期間内は賃料を一切払わず、退去時に全額返還されるという。オーナーは入居時に預かった資金で運用できる。一方、入居者は賃貸住宅に住むことで、多額の一時金は必要なもののマイホーム購入のための節約ができるとあって、両者にメリットがあった。ところが、近年韓国では、単身世帯の増加で、入居者が多額の一時金を用意することが難しいケースが増え、「ウォルセ」と呼ばれる分割で支払う方法が出てきている。
「商慣習が変化しているうえに、不動産価格の上昇が鈍化しているので、賃貸市場が変わると見ています」(海外事業準備室石野茂光室長)

今後は大和リビングが日本で培ったノウハウとktエステートが保有する韓国内の不動産資産および情報網を活用し、事業拡大を図っていく。

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