POSレジの売り上げデータを自動取得
会計まわりのクラウド型ソフトを提供するマネーフォワード(東京都港区)は、7月3日、NTT東日本(東京都新宿区)が展開するPOSレジアプリ「ラクレジ」とのデータ提携を開始した。
マネーフォワードが提供するクラウド型自動会計アプリ「MFクラウド会計」に、ラクレジの売上データを自動で所得できるようになった。
事業者は「MFクラウド会計」に売上データを入力する手間を省くことができる。
経理・会計業務や確定申告の手間を大幅に削減した。
同社は、個人事業主や中小企業にクラウドデータサービスを展開しており、一連のサービス名称を「MFクラウド」に改めた。
以前の会計ソフトは「マネーフォワード」という名称。
今後は会計や確定申告機能、請求書サービスのみならず「給与計算」「経費精算」機能も拡充していく方針。
同社は他サービスとのデータ提携を加速させている。
6月25日には、クラウド請求書管理サービス「Misoca(みそか)」(スタンドファーム・愛知県名古屋市)と提携。
無料で見積もりと納品、請求書を発行でき、メール配信や郵送まで自動で行えるクラウドサービス「みそか」で作成した請求書データを、マネーフォワードの「MFクラウド」に自動で反映できるようにした。
請求データを会計ソフトに転記する時間を省くことができる。
クラウドを利用したサービスは現在急速に普及しており、「クラウド型会計」という分野でいち早く開発したのがfreee(フリー・東京都品川区)。
同社は昨年3月に全自動の会計アプリ「フリー」をリリース。こちらは今年4月に、クレジットカード決済サービス「square」で記録した売上データをフリーに自動で反映させることができる。
不動産会社などが売り上げ処理に費やしている時間をゼロに短縮することができるようになった。
IT企業の間で、クラウドを活用したサービス展開はさらに加速していくだろう。
現在の各社は他のサービスと連携することで差別化を図っていく動きが顕著だ。