京都市は、省エネ・創エネ等の最新設備と自然を生かす京町家の知恵や工夫、現代の省エネ改修の建築仕様を融合した改修住宅「次世代環境配慮型住宅~エコリノベーション・京町家~」を竣工し、8月30日から一般公開を開始する。
場所は京都市下京区。
連棟住宅のうちの1棟2階建てを改修したもので、太陽光発電システムや家庭用燃料電池システム、家庭用エネルギーマネジメントシステム・HEMSなどのエネルギー関連設備を導入しており、トップライトや断熱材、縁側などの建築仕様を取り入れ、居住性にも配慮された作りとなっている。
公開終了後には、事業趣旨を理解し、居住実証実験に協力可能な個人に販売する。
実証内容としては、入居後1年間において、実際の使用電気量・ガス量、室内外の温湿度の計測を行い、省エネ効果等を分析するとともに、居住者への住み心地アンケートも実施していく予定。
実証結果は市民や住宅・建築関連業界等に情報発信を行っていく。
京都市では、エネルギー政策推進のための戦略的およびグリーン産業振興ビジョンに基づき、エネルギーを賢く使うスマートシティの推進に取り組んでいる。
今後は本改修住宅における省エネルギー効果の検証を進めるとともに、エネルギーを上手に活用・制御する住宅の一つのモデルとして、住宅関連業界等と連携して普及促進を図っていく方針だ。