定期巡回や駆け付け、雑草対策など5つのメニュー
エネルギー大手シナネングループの太陽光サポートセンター(東京都港区)は、この秋から産業用太陽光発電システムのメンテナンスサービスを行う。
これまで家庭用で1万件を超えるメンテナンスサービスを提供してきた同社が、産業用に本格参入する。
サービスの内容は、定期巡回、点検、駆け付け、雑草対策、傷を付けない洗浄の5つ。
年4回の定期巡回では、モジュールの汚れやフェンスの破損、不法投棄など、写真付きレポートで報告し、遠隔地に案件を持つオーナーにも対応する。
雑草対策では、単なる草刈りではなく、現場の状況や費用に応じ、防草シートを貼るなど最適な対策を提案する。
「シニアを雇用して草刈りをするといった例もありますが、誤ってケーブルを傷つけるなどしたら大変。弊社では教育されたプロが行います」(営業企画部進藤裕司部長)
低圧の場合、20年間の契約で、初期費用は登録料の3万円のみ。
定期巡回は、毎年2万9000円。
その他は、かかった分の実費精算となる。
月々の固定費用はかからない。
高圧やメガソーラーの場合、規模や立地に応じて費用が決まる年間契約。
メンテナンスメニューはカスタマイズ可能で、それ以外にかかった応対があれば、その分の実費がかかるという仕組み。
離島や沖縄、北海道の札幌以北をのぞく全国の新築、既築物件に提案していく。
「産業用でも設置しっぱなしという個人の方も多く、多くの"困った"という声が当社にも寄せられています。今回はそういったニーズを受けて、サービス内容を考えました」(進藤部長)
最近は落雷による被害や、落雷後の現場での手動復旧依頼も増加。こういった要請に応えていく。