相談・診断・提案・サポート、巡回管理
大手不動産会社が空き家数増加を受けて、空き家を対象としたサービスを続々開始している。
東急リバブル(東京都渋谷区)は、空き家を対象とした診断・提案の新サービス「リバブル『空き家』相談」を8月1日より全国の売買仲介店舗にて開始。
同サービスでは、空き家について売買・賃貸いずれかの判断をしていない顧客からの相談に対し、売却・賃貸・管理の3つの視点で対象不動産の無料診断を行い、「『空き家』診断報告書」を作成のうえ、将来の対策を総合的に提案するというサービスだ。
8月25日時点での問い合わせが、首都圏だけでも、約70件あり、上々の反響を得ているという。
売却では査定価格や売却費用、手取り金額を、賃貸ではそのコストや収支を、管理では維持管理費を、それぞれ無料で試算。
また、建物解体やリフォーム費用の見積もりのほか、築20年超かつ新耐震基準の木造一戸建て(2階建て以下)を所有で売却を検討かつ希望の顧客には、ジャパンホームシールド(東京都墨田区)による「建物耐震診断」を無料にて実施する。耐震基準に適合の場合、耐震基準適合証明書の取得も無料で行う。
三井不動産リアルティ(東京都千代田区)は、9月1日より「空家・空地巡回サービス」を開始した。
同サービスは、居住していない一戸建て・マンション・土地を、顧客に代わって定期的に巡回し、劣化防止や防犯をサポートするサービス。
月1回、メンテナンス確認、雨漏り・カビ確認、通気・換気、通水、郵便物の確認、清掃、庭木の確認等を行い書面にて報告。
基本プラン(マンション・戸建て)は月1回7650円、シンプルプラン(戸建て・土地)は月1回5400円で提供。
各社空き家の将来の対策からビジネスにつなげていくつもりだ。