補償内容の拡充で瑕疵保険加入者の増加を期待
住宅瑕疵担保責任保険事業や住宅性能評価などを手掛ける住宅あんしん保証（東京都中央区）は、２０１５年２月より、マンション大規模修繕工事完了後の瑕疵・施工ミスについて、さらに保証内容を充実させた新商品「あんしん大規模修繕工事瑕疵保険」の運用を開始する。
同社は昨年１２月に国土交通大臣の認可を取得。
これにより、発注者である管理組合と工事を受注し施工する工事会社の両方を守る保険制度の保証内容を拡充し、各種割引制度を設け保険料などの低減を行うことで大規模修繕工事を万全にバックアップする体制が整えられた。
付帯が可能となった特約として、「外壁塗膜担保特約５年（利用制限あり）」や「給排水管路工事（更新・更生工事）に係る延長特約１０年（基本５年）」「太陽光発電設備工事特約５年」「手すり・柵・鉄部特約２年」「現場検査結果の活動制度」がある。
特に「外壁塗膜担保特約５年（利用制限あり）」や「給排水管路工事（更新・更生工事）に係る延長特約１０年（基本５年）」、「現場検査結果の活用制度」は業界初の試みだという。
昨年９月より国土交通省による「住宅リフォーム事業者団体登録制度」の設立で、工事金額が一定以上になった場合、瑕疵保険への加入が実質義務化された。
こうした状況を受け、会員である工事会社に向けて、より有利な条件で保険利用できる「事業者登録料・保険料の団体割引制度」を創設し、保険料の面にでも配慮した。
新保険サービスへの加入に際し、団体割引を適用した場合、事業者登録・一般登録料において通常２万５９２０円が６８％割引の８２９０円、保険料・一般保険料が通常２８万２９０円のところ２７％割引の２０万４８００円となる。
