海外事業売上高500億円目指す
パナホーム(大阪府豊中市)は、ASEAN地域の住宅事業拡大に乗り出す。
4月1日付で同エリアを統括する新会社「パナホーム アジアパシフィック」(以下、統括会社)を設立する。
パナホームの海外事業は、現在、台湾とマレーシアの2拠点があり、統括会社では、マレーシア以外のASEAN地域を担当する。
統括会社では、第1ステップとして受注促進に向け、情報収集を行い、各国の規制調査や課題解決に向けた対応力強化を図る。
第2ステップでは、各国に適したマーケティング力を強化し、地域コーポレート機能を確立する。
各国の現地デベロッパーとSPC(特別目的会社)を設置し、案件ごとに建設体制を組織する。
パナホームマレーシアが担っていたASEAN地域の案件は、統括会社に移管し、パナホームマレーシアはマレーシア市場に特化する。
商談中のインドネシアやベトナム、カンボジアでのスマートタウン開発案件を手始めに事業を加速させていく。
パナソニックグループは、2018年度に売上高10兆円をめざし、そのうち住宅事業分野では2兆円を目標としている。
パナホームの売上高は現在5000億円で、海外事業の売り上げ目標は500億円。
統括会社では成長するASEAN市場の取り込みを図り、2018年度の売上高100億円を目指す。