着信時に顧客データを全社員に表示
シンカ(東京都千代田区)は昨年開発したCTIシステム「シンカCTI」の不動産会社向け販売を強化する。
電話着信時に顧客データをPCやタブレット端末に瞬時に表示させるもので、不動産会社の各社員にスムーズな電話対応を促すことができる。
販促等は傘下のアライブリンク(東京都世田谷区)が担っている。
同システムは全業種で利用できるが、とりわけ不動産仲介・管理会社で効力を発揮しやすい。
例えばオーナーからの問い合わせが不動産会社内でたらい回しにされ、彼らの不満を招くことはしばしばある。
だが、電話着信時に社員のPCやスマートフォンの画面上にオーナー情報を表示させる仕組みがあれば、「△△の件ですよね」「担当の××ですね。少々お待ちください」など全社員が速やかでまめな対応をとることができる。
担当の長井充氏は、「担当外の社員がオーナーの名前を即座に引き出せれば、信頼感を寄せる家主は増えるはず」と話していた。
同システムは、名刺管理システム「sansan」などとデータ連携をとることができる。
月の利用額は9800円から。
「シンカCTI」は昨年8月に公開して以来、現在150社450拠点で採用されている。