相続税法改正が追い風に
パナホーム(大阪府豊中市)は1月28日、多層階工業化住宅「Vieuno(ビューノ)」6階建て賃貸併用物件を仙台市内に完成させた。
同シリーズは2011年9月の発売開始以来、首都圏を中心に4階建てや5階建ての受注を伸ばしてきた。
建物を15cm単位で拡大縮小でき、変形地でもそれに合わせた形状で、敷地を最大限利用する建築が可能。
また、無溶接ボルト接合の高い施工品質と安定した建設コスト、工場生産で現地組み立てによる短工期、ラーメン構造による優れた耐震性などを強みにしている。
仙台市内では、地価高騰と人手不足による建築費の上昇で建設にかかるコストが高騰している。
そのため、賃貸を併設し、家賃収入を返済に充当できる賃貸併用住宅のニーズが高まっていることから、今後の受注増が期待される。
宮城県仙台市の人口は東日本大震災前に比べ、2014年2月には約2万4000人増加している。
市内の賃貸住宅空室率は復興支援期間中とみられる震災後2013年まではほぼ0%で推移、2014年には5%になった。
今後は復興公営住宅や防災集団移転用地の完成で約10%で推移していくことが予測されている。
今後も高い入居率を維持するため、同社は女性目線の賃貸コンセプト「Lacine(ラシーネ)」で入居者獲得へ競争力のある賃貸経営を提案していく。