他社サイトの情報も活用
中古マンションの売買仲介システム「カウル」を提供しているハウスマート(東京都渋谷区)は6日、人工知能を活用した不動産価格の推定機能を追加した。
物件を特定し、新築時の分譲価格や、他社ポータルサイトに掲載されていた同じ棟内の中古販売価格、賃貸した時の想定家賃などのデータを人工知能が読み取り、現在の販売価格を推定する。
同社は今年1月に、仲介手数料無料の売買仲介サービスとして、カウルをリリースした。
ユーザーが複数の物件から条件にあうものを探すのではなく、人工知能が購入物件の提案をユーザーにしていくシステムだ。
ユーザーは提案された物件をワンタッチで絞り込むことで、詳細な好みの傾向を学習し、さらに物件を提案していく。
カウルの会員数は述べ1000人ほど。
流通総額は5億4000万円で、来年9月までに300億円を目指している。
同社の針山昌幸社長は「広いエリアで購入物件を探す場合など、人が把握している物件情報量では顧客のニーズに応えきれない。人工知能を使い、物件探しから適切価格の推定までサポートできるようになった」と語る。