常口アトム(北海道札幌市)に勤務していた社員の自殺を巡り、遺族が原因は過労によるうつ病だったとして、同社に約1億1800万円の損害賠償を求め、6月28日に札幌地裁に訴えた。
男性は2006年に入社し、2010年に札幌市内の店舗で店長に就任した。
月100時間を超える時間外労働や、41日間連続の勤務実績が認められている。
その後、2012年に別の店舗に異動したものの状況が改善せず、入退院を繰り返した後、2014年6月に自殺した。
同社は訴訟の内容と対応について「今は訴状が届いていないため、事実内容などについてはコメントを控える」としている。
最近まで勤務していた元社員の話
休日設定は4週6日、一カ月の残業時間は繁忙期で月50時間程度。
2年ほど前に労働基準監督の調査が入り、近年は勤怠管理について厳しく監督が行われていた。