女子大生がまちづくりに参加
その他|2016年07月22日
岐阜県山県市は岐阜女子大学(岐阜市)と共同で空き家を賃貸物件に改修する事業をはじめる。
今年度中に2棟分の改修を行い、市内で増加している空き家の有効活用につなげる。
同市によると、市内にある空き家は1081件で、そのうち878件が居住可能だ。
同市が空き家の家主から改修を希望する物件を募集し、学生が物件の選定やデザインを考える。
市は地域の魅力や子育て支援制度を紹介するパンフレットを作成して仲介会社へ配布し、市外や県外からの定住者へ呼び込み活動を行っている。
女子学生の柔軟な発想をまちづくりに生かしたいと期待を膨らます。
富山県のNPO法人・金屋町元気プロジェクト(高岡市)も大学生と共同で空き家改修を行う。
市内の空き家を移住体験施設に作り替える計画で、富山大学の女子大学生4人が建築図面案と模型を作成した。
6~8人が宿泊できる居室と、工芸品を展示する土間のギャラリーを設けて、昔ながらの町家の雰囲気を演出した。
竣工は2018年を予定している。
女子大学生にリノベーションプランを依頼する例が近年になって増えている。
UR都市機構(神奈川県横浜市)は2013年から、京都市にある団地『洛西ニュータウン』の改修プランを京都女子大学の学生へ依頼している。
2015年には25件の改修案を募ってデザインコンペを行い、今年1月には改装を終えて入居を開始した。
賃貸管理・リノベ企画のラ・アトレ(東京都港区)は2014年から学生を募ったコンテストを実施しており、今年4月から3回目となるデザインコンペを開催している。
これまでの受賞者には女子学生も多数おり、住まいづくりに女性の力が発揮されている。