国内外での競争力強化見込む
収益不動産の販売事業を行うシノケングループ(以下、シノケン・福岡市)は12日、地盤改良事業を手掛けるサムシングホールディングス(以下、サムシング・東京都江東区)との資本業務提携を発表した。
シノケンがサムシングの第三者割当増資を引き受け、同社株式の21.27%を取得した。
シノケンはこれまでにも、自社のアパートやマンションを建てる際に、サムシングに地盤調査などを委託してきた。
提携によって同社の地盤改良工事や工事費用の補償などのサービスを取り入れ、他社との差別化を図っていく。
サムシングにとっても、シノケンの販売するアパートやマンションにサービス提供できることで売り上げ増が見込める。
両社はシンガポールなどASEAN諸国を中心に海外での事業展開を行っているという共通点もあり、その点においても相互に補完できる。
シノケンの2015年度12月期決算では、売上高550億、経常利益64億4800万円。
提携を発表した翌日には、株価も前日比プラス156円の2060円の高値をつけ、投資家の期待も高いようだ。