東京都大田区で1棟丸ごとの物件開設
電鉄が民泊事業に参入する。
名乗りを上げたのは京王電鉄(東京都多摩市)だ。
22日から、東京都大田区で特区民泊として1棟丸ごとの民泊マンション『KARIO KAMATA(カリオカマタ)』をオープンする。
同社と組むのは百戦錬磨(宮城県仙台市)のグループ会社で合法民泊を進める、とまれる(東京都千代田区)の民泊サイト『STAY JAPAN(ステイジャパン)』に物件情報を掲載、とまれるは集客や宿泊予約問い合わせ対応などを行う。
『KARIO KAMATA』は京王電鉄が保有する賃貸マンションを、グループのリノベーション会社リビタ(東京都渋谷区)がインテリアデザインを担当し、運営・管理は京王不動産(東京都多摩市)が担う。
京王電鉄が民泊に参入する狙いは、外国人観光客を沿線エリアに呼び込み、地域の活性化につなげることだ。
今回の大田区の案件は、今後の展開のための試金石だ。
民泊新法の制定など法整備の状況を踏まえ、沿線で同社やグループで保有する物件を1棟丸ごと京王不動産がサブリースし、民泊物件として運営することで、賃貸住宅やホテルでとらえきれていない宿泊ニーズを取り込む。
一般の個人や法人の持つ物件についても、要望があれば運営代行を受託する予定だ。
同社は「地元の方々とも連携しながら、地域の活性化に貢献していきたい。だその一方で、安全・安心を主眼とする会社の使命にのっとった、合法の案件のみを手掛けて、運営もしっかり行う」と話す。