M&Aでの取り組み狙う
積水化学工業(大阪市)は12日、2019年度までの中期経営計画『SHIFT 2019 Fusion(シフト2019フュージョン)』を発表した。
賃貸住宅事業ではM&Aにより管理戸数の増大を図る。
16年度の4万戸を19年度には10万戸に増やす目標を掲げた。
住宅カンパニーでは19年度の売上高が5500億円、営業利益が500億円を目指す。
賃貸住宅事業では東京エリアの高収益ノウハウを全国に水平展開することで、賃貸管理物件の年間戸当たりの営業利益を現在の4万円から5万円に拡大したい考えだ。
16年4月に東名阪の不動産会社を統合し経営効率を図った。
管理戸数の目標値は10万戸で、自社開発で5万~6万戸まで伸ばし、約5万戸はM&Aによって取り込んでいく。
またサービス付き高齢者向け住宅は開発エリアを拡大し、受注高を16年度の25億円から70億円を目指す。
会社全体では中期経営計画の最終年度で、売上高1兆2000億円、営業利益1200億円を目指す。
16年度の見通しは売上高1兆670億円、営業利益960億円。
戦略投資の予算として2000億円を設け、うち1300億円をM&Aに充てる。
M&Aは住宅やエレクトロニクス材料、ライフサイエンス材料・システムなど5つの成長分野で進める。
髙下貞二社長は「経営基盤の強化に加え、成長分野で新規事業を創出し、量的成長と質的展開を両立させたい」と語った。