町内会、行政と連携
見守り進める
石川県で2800戸を管理する絹川商事(石川県野々市市)は、1日から管理物件のアパートに入居する高齢者を対象にした支援活動をスタートした。
同社が本社を置く野々市市、町内会と連携し、高齢入居者の生活相談やサポートを行うというもの。
同社の本店を相談窓口とし、相談内容により同社が、絹川商事、地元町内会、野々市市と対応先を振り分ける。
例えば、高齢者から「電球の付け替えをしたいが体が動かないので頼みたい」という電話が同社にあった場合に、同社は担当エリアの町内会に連絡をし、相談内容の依頼をする。
町内会の担当者は、電球などは入居者の実費で、付け替えの作業を行う。
地元をよく知る不動産会社の強みを生かし、悩みを持つ高齢者とそれに対応できる人材をマッチングしていく。
今後は定例会を開き、高齢入居者から寄せられた相談内容やどう解決したかを3者で情報共有していく予定だ。
絹川善隆社長は入居者から「情報を得ることで、日々の管理業務の中で巡回の途中に気になる高齢入居者の顔を見にいくなどの対応ができ、孤独死の防止にもつながる」と語る。