17年経営方針発表
約4500戸を管理するウスイホーム(神奈川県横須賀市)は3日、横須賀市内のヨコスカ・ベイサイド・ポケットで経営方針発表会を行い、2017年度はサービス付き高齢者向け住宅(以下サ高住)の提案に注力することを明らかにした。
神奈川県で介護サービスを展開するリビングケア(神奈川県横浜市)と協業し、同社の管理エリアである三浦半島内に20カ所のサ高住を建築する考えだ。
相続・節税対策でこれからも物件を建築する家主が増えると予想した上で、供給過多で空室が増加する一般の賃貸住宅よりも、今後割合が高まる高齢者にターゲットを絞ったサ高住を提案していく。
行政から建設費の補助が受けられる点や、同社が20年のマスターリース契約をするため空室リスクを回避できる点で土地を持つ企業や地主を説得していく方針だ。
そのほか、ウスイグループが地域ナンバーワンであることを周知徹底するため、年間約100回セミナーを実施する。
士業や銀行とのタイアップによるセミナー開催で新規富裕層の開拓も強化する。
仲介事業については来店成約率を一人平均70%以上にすることや、中古住宅のインスペクションが法制化されることを見込み、中古住宅の売買には必ずインスペクションを行っていく考えなどを示した。
木部浩一社長は38期に当たる16年度の速報値を公表。
売り上げ約95億6100万円、営業利益約12億7000万円で対前年比113%に上昇した。
「売買仲介件数が伸びたことが好業績に影響している」と話した。