人気の街としての成長見込む
賃貸仲介事業を展開するスタートライン(東京都中央区)が11日、東京都江東区に10店舗目となる清澄白河資料館通り店をオープンした。
同社はこれまで湾岸エリアを含む東京都中央区・港区を中心に出店してきた。
今回、新店舗として清澄白河エリアを選んだのは、おしゃれな街として人気を集めていることで、今後の人口増加を見込んでいるからだ。
店舗が面する深川資料館通りは、都営大江戸線「清澄白河」駅から東京都現代美術館までの通り道になっており、近くには清澄庭園やブルーボトルコーヒー(米・カリフォルニア)が日本で初出店したカフェも立ち、カップルのデートスポットとして話題を集めている。
さらに、もともと築古の個人商店の多い倉庫街がカフェやバー、雑貨屋などにリノベーションされたケースも出始めている。
駅周辺では単身者向けで家賃9万円前後の賃貸住宅や分譲マンションも多く、若者世帯の流入が見込める。
新店舗のオーナーは、清澄白河エリアがコーヒーと文化の街として栄えるよう、カフェの入居を望んだが、スタートラインがカフェ風の内装にこだわることや、家賃を相場より2割高く借りることを申し出たことで出店を実現した。
同社は年間10億円の売り上げを目標に店舗数を増やしている。
角藤茂社長は「内装は、かつて倉庫として使われた建物を住居用に改修したことを起源とするブルックリンスタイルを取り入れた。清澄白河もニューヨークのブルックリンのようなおしゃれな街に変わっていくと予想している」と話した。