意欲的に若者を採用
不動産事業を行う東洋開発(山形県酒田市)は厚生労働省の『ユースエール認定企業』に選ばれたことが4月21日分かった。
県内3企業目で、不動産業種では初の認定だ。
ユースエール認定企業とは若者の採用や育成に積極的で、雇用管理が優良な企業を認定するもの。
直近3年間の離職率が20%以下で、人材育成方針と教育訓練計画を策定していること、有給休暇取得率70%以上などの条件を満たす必要がある。
不動産業界のイメージ向上や自社の新規採用において優秀な人材の確保につなげたい考えだ。
数年前からワークライフバランスを意識した福利厚生・就業形態に移行しつつ、社内外にPRを行ってきた。
男性の育児休暇取得や子どもの学校行事を理由とする休暇の推進だけでなく、社員の誕生日に家族での食事費用を会社が負担するなど独自の取り組みもある。
社員は、社外の会合にも意欲的に参加し、人間として成長する機会や人脈をつくっているという。
櫛引柳一社長は「『人間の個性はこの世の至宝である』という考えのもと人材教育に取り組んでいる。当社の社員としての使命感を持つことが人材の定着につながっている」と成果を語る。