3Dや動画で物件情報提供
約3000戸を管理するダイワホームズ(兵庫県川西市)は1日、人が知覚する現実の環境をコンピュータで拡張する技術であるAR(拡張現実)を活用したアプリケーション『Chau AR(チャウエーアール)』を発表した。
アプリをダウンロードしたスマートフォンなどの機器をチラシにかざすことで、対象物が3Dで表示されたり、看板にかざすと動画を再生したり、ホームページに誘導したりできる。
例えば、物件概要を記載したチラシの間取り図にスマホをかざすと、室内写真の動画を再生したり、3Dで立体的に表示される。
キャンペーン情報や新築物件の情報も得られる。
より詳しい情報提供が可能になるので、顧客はチラシだけでは伝えきれない物件内の状況や雰囲気を感じられる。
事業者にとっては、ホームページへの閲覧や電話での問い合わせにつなげることができる。
複数の物件画像をアップすれば、それらを編集して動画を作製するサービスも行っている。
そのデータを解析して、ユーザーの反応を把握し、販促に活用することもできる。
サービス料金はデータ量500MBのスタンダードプランで初期費用20万円、月額1万5000円。
アプリのダウンロードは無料だ。
山田輝昭社長は「チラシだけでは伝えられなかった情報を発信できるようになる。潜在顧客へお知らせ通知をしたりデータ分析を行うことでユーザーを獲得する確率がアップする」と話した。
サービス開始からすでに10社からの予約が入っているという。