商業施設を対象に1口1000万円
大和ハウスグループで不動産販売・賃貸事業を手掛けるコスモスイニシア(東京都港区)は6月から、共同出資型不動産『セレサージュ代官山』の販売を開始した。
不動産小口化商品を販売するのは同社初となる。同社では資産運用サポート事業を行っており、2015年に相続税率が上昇し相続対策を考える人が増えていることや、不動産投資が活発に行われるようになり、ニーズが増えてきたと判断したため、今回の事業をスタートさせることにした。
物件は東急東横線「代官山」駅から徒歩1分の場所に立つ全4戸築15年約277㎡のRC地下2階付き2階建ての商業施設。同社は昨年9月末に取得したが、それまでは満室稼働を続けている。現在は地下1階と地上1階にアパレル店、2階・3階には美容室の計4戸が入居している。対象商品を商業施設にしたのは、相続税対策で圧縮率をどれだけ高められるかに焦点を当てた場合、築年数が経過した商業施設がいいと判断したためだ。また、築年数に関係なく賃料を設定できる点で住居用よりも利点がある。
募集総口数は214口で、1口1000万円で数量は上限付きで販売する。満室時の想定表面利回りは4.11%。分配金の支払いは2月と8月で、15年間運用した後に売却する予定だ。6月は購入の申し込みを受け付け、7月から契約会を開始。組合組成は9月29日を予定している。今回の商品が完売し次第、セレサージュシリーズの第2弾は原宿駅徒歩7分の商品を販売する予定。
ソリューション事業部の山中啓奨氏は「不動産小口化商品は10年以上保有する商品。長い歴史のある当社だからこそ投資家の方々には安心して購入してもらいたい」と話した。