JPMCグループのJPMCアセットマネジメント(東京都千代田区)は9日、ローン一体型投資不動産売買サポート『スーパーイーベスト』の提供を開始した。
同社は全国の加盟店ネットワークを活用し、投資用不動産の売買をサポートする『イーベスト』を展開。事業開始から約5年で260件の売買実績があり、購入時の資金調達をサポートすることで、さらに取り扱い件数を増加したい考えだ。中古不動産は担保設定が難しく、金融機関からの融資額や金利などの条件によって利回りが大きく変わることになる。資金調達まで一体化することでスムーズな売買を支援できると考えている。
融資を実行するのは、同グループのJPMCファイナンス(同)だ。購入時の諸費用を含めたオーバーローンや、買主や物件の所在地を問わず新設法人で融資を受けることができる。
これまで売買をサポートした物件の平均表面利回りは10.27%、1棟あたりの平均売買価格は1億3209万円(17年上期)。仲介手数料の総額は約10億200万円だった。取り引きされた260件の所在地は北海道が10.5%と最も多く、次いで大阪が9.4%、長野が5・8%と地方が多かった。買い主の所在地は4割が東京都で、一都三県と大阪を含めると全体の63%を占めていた。JPMCアセットマネジメントの山田一郎社長は「首都圏ですでに賃貸経営をしている投資家が、リスク分散のために2棟目3棟目を地方で買うケースが増えている。売買事業をサポートすることでパートナー企業の管理解約防止や収益アップに寄与したい」と語る。