診断時の見落としによる損害補償
NPO法人日本ホームインスペクターズ協会(東京都新宿区)は19日、2017年度通常総会を開催し、会員向けの保険を刷新することを発表した。
『日本ホームインスペクターズ協会 ホームインスペクター専用賠償責任保険』で11月から運用を開始する予定。診断中に住宅設備を汚損した場合の損害を補償する従来の団体保険に、診断の見落としによる損害も補償の対象に加えた。団体介入保険のため会費から保険料を徴収する。対象は、同協会が設ける公認ホームインスペクター資格の試験に合格して入会した認定会員のうち、実際に住宅の診断をする実務登録者のみ。会費が4000円増え、2万2000円になる。
また総会で16年度事業報告を行った。宅建業法の一部が改正されたことによって、資格試験の受験者が増加し、前年比1191人増の1714人だった。うち合格者は523人。合格者発表後3カ月間に認定会員226人、一般会員5人が入会した。長嶋修理事長は「10年目という節目を迎えた。今後の不動産業界の発展に貢献できる活動をしていきたい」とコメントし、総会を締めくくった。同協会では、住宅流通の透明化や活性化のために、安心して住宅を購入できるよう瑕疵の有無を診断できる専門家を育成している。
2部は特別講演で、ブルースタジオ(東京都中野区)大島芳彦専務が地域再生の事例を紹介したのち、日本ホームインスペクターズ協会の長嶋修理事長と対談をした。