自社開発のアプリで点検や工事発注対応
1万6562戸を管理するクラスコ(石川県金沢市)は小村典弘社長がトップに就任してから3年で、管理部の残業時間を36・5%減らすことに成功した。
それができた理由には大きく2つある。1つは自社で業務効率化のアプリケーションを開発し、日々の業務に活用している点だ。2つ目はパートの採用を強化し、社員に集中していた業務をパートにシフトしていったことである。
小村社長が社長に就任してから古参の社員などが一気に辞めた。
「パートに任せられる業務は何かを棚卸しした」と小村社長は振り返る。その時に考えたのはタブレットやスマートフォンを使い手順通りに進めていけば、業務が完了する仕組みができればいいということだった。
インターネット経由で作業したデータを社内システムに取り込めることで、一度会社に戻ってから紙にメモした内容を入力し直すといった2度手間をどれだけ省くかが業務効率化のポイントになると考えた。