東証一部上場、二部から1年で市場替え
学生マンションの企画・管理を手掛けるジェイ・エス・ビー(京都市)は20日、東京証券取引所の承認を受け東証二部から一部へ指定された。東証二部に上場した2017年7月から1年での市場替えとなった。
20年10月期までの中期経営計画で管理7万戸、年間仲介件数2万5000戸を目指しており、調達した資金は自社物件の開発などに充てていく。現在の管理戸数は6万2183戸。自社所有物件は2023戸で、20年10月期までに2795戸が目標だ。すでに京都市左京区の『高野玉岡町学生会館』や滋賀の『南草津学生マンション』(いずれも仮称)が着工している。
大学や生協と連携し構築してきた運営ノウハウを生かし、食事付きや学生同士のコミュニティーを重視した賃貸住宅で差別化を図っていく。今後の課題としては、留学生の受け入れ拡大と大手デベロッパーとの協業だ。これまで日本人の学生入居者をターゲットとしてきたため、外国人の割合は少ない。家賃や設備など留学生のニーズにあった企画を練っていきたいと考えている。また大手デベロッパーが学生向けマンション開発事業に参入が相次ぐなか、運営を受託するなどビジネスチャンスにつなげたい。