家賃設定の適正化進める
レオパレス21(東京都中野区)は8日、人工知能事業のAI inside(エーアイインサイド:東京都渋谷区)のAIを活用した賃料査定システムを共同開発し、導入を始めたと発表した。同システムにより、全国の管理物件57万戸で1戸ごとの賃料を自動的に算出できるようになる。
管理物件の賃料査定において、これまで同社が蓄積してきた賃料や立地条件、周辺情報などのデータを、ディープラーニング(深層学習)技術を用いてAIが学習する。管理物件の価値や独自の価格算出が可能になる。ディープラーニングを継続することで、価格変動や需要予測を加味した賃料査定の精度向上が期待できるという。
同社にとってのメリットは3つ。1つ目がデータに基づくことで賃料の適正化を進められる。2つ目は、契約の実績に加え、外部要因を分析することで、市場での値動きの予測ができ、賃料設定を戦略的に行える。3つ目は、賃料査定のための情報収集などの業務を自動化することで社員の業務軽減につなげコスト削減が図れる点だ。