AI活用の部屋探しが台頭

LIFULL、レオパレス21、ハウスコム

商品|2018年03月05日

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ユーザーが好む部屋を提案

大手不動産ポータルサイト『LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)』を運営するLIFULL(ライフル:東京都千代田区)は2月22日、部屋探しのアプリケーションにAI(人工知能)でユーザーが好むような賃貸住宅を提案する機能を追加したと発表した。大手管理会社のレオパレス21(東京都中野区)は26日、AIがチャット形式で部屋探しの問い合わせに対応するシステム『バーチャルデスク』を導入。AIの活用によって賃貸仲介事業の業務効率と利便性の向上を図る。

LIFULLはユーザーの利便性を追求し、よりスムーズに希望の賃貸住宅が見つかる機能を充実させたい考えだ。AIによる提案機能は、ユーザーが特別な操作をしなくても、気になる物件をチェックしていくだけでAIを搭載したアプリが自動で学習し、好みに合うような部屋を提案していく仕組みだ。アプリを使う頻度が増えることで、データが蓄積され希望の部屋が見つけやすくなることから、リピーターの獲得にも期待ができる。

レオパレス21が導入する『バーチャルデスク』はウェブ画面にイラストの店員が登場し、対話しながら部屋探しをサポートするシステム。店舗窓口での接客を模している。希望の条件を入力すると、物件を選出し画面上で閲覧することができ、質問にも回答が可能。今回リリースしたのはウェブ版で、3月29日にはアプリ版を提供する予定だ。アプリはテキストを打ち込むチャットでの対話機能に加え、音声チャットにも対応しているため、文字を打ち込む必要がなく、より店頭で接客を受けている感覚になるという。

先行して部屋探しサービスにAIを活用しているのは、大東建託グループで仲介事業を手掛けるハウスコム(東京都港区)だ。2016年にAIによる物件検索機能とチャットで対話ができる『AIチャットbot』を導入。これまで全国の店舗営業スタッフが電話やメールで行っていた顧客とのコミュニケーションを代行している。深夜や休日などの営業時間外でも対応できるため、機会損失を防ぎつつ顧客満足の向上にもつながっているようだ。

サービスイノベーション室の安達文昭氏は「AI物件検索を導入してから自社ホームページからの物件問い合わせ件数が前年比150~170%増加した」と成果を語る。『AIチャットbot』導入後の問い合わせ顧客の新規来店率も5%アップした。効果があったのは自社ホームページだけではない。来店予約機能を備える部屋探しシステム『マイボックス』にAI機能を搭載したところ、予約数が約3倍になったという。「営業時間外でもAIが早いレスポンスで対応することで顧客が親近感を持ち、来店してみようという気持ちになっているといえる。

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