土地情報から建築企画、賃料を判定
AI(人工知能)やIoTによるアパート投資のトータルサポートを行うインベスターズクラウド(東京都港区)は14日、ビッグデータを活用した同社独自の『家賃推定エンジン』と『土地マッチングエンジン』とを組み合わせた『土地マッチングAIシステム』の開発を開始したと発表した。全国の土地情報からアパート経営に適した土地を選別するシステムで、これまで人の手で行っていた土地の仕入れ業務の効率化と、データ活用型の利回り設定ができ、事業プラン作成をオートメーション化する。
新たに開発する『土地マッチングエンジン』は、同社が保有するデータベースに蓄積された土地情報を入力すると、同社が提案するアパートの建築プランを自動で判定する。さらに、すでに開発、運用している『家賃推定エンジン』と連携することで、周辺の生活環境情報や推定家賃、公共の都市計画などを組み合わせ、各物件の事業計画や利回りを計算する。
『家賃推定エンジン』は、同社が蓄積した物件データや成約データ、運用データなどのプライベートデータと、オープンデータなどを集積したビッグデータから、データの特徴(特徴量)を分析し、物件ごとや地域ごとに最適な賃料を統計的に算出するもの。ビッグデータの機械学習に加えて、周辺環境や地域特性の補正値を人が補うハイブリッドアーキテクチャにより精度を向上し、正確性の高い家賃推定を可能にしている。これまで人の経験や勘で行われていた賃料設定の客観性を高め、相場分析作業を自動化することで賃貸管理業務の効率化につながっている。