不動産証券化協会と日本取引所が共同主催
不動産証券化協会(東京都港区)と日本取引所グループ(東京都中央区)は13日、『Jリート15周年記念シンポジウム』を開いた。
会場は東京大学本郷キャンパスの伊藤謝恩ホール。
冒頭の主催者挨拶で不動産証券化協会の岩沙弘道会長は「Jリートが誕生して15年。今では15兆円の市場規模で、世界2位の時価総額を誇るまでになった。これは、Jリートが社会の要請に即した役割を果たしてきたからだと考えている。投資家たちに少額での不動産投資機会を与えるきっかけになったことは大きい。15周年は一つの節目であり、今後も社会的な役割を果たしていくことが使命だ」と語った。
第一部の基調講演は公益社団法人日本経済研究センター(東京都千代田区)の岩田一政代表理事が「世界経済と日本経済の動向」をテーマに登壇した。
その後のパネルディスカッションは「日本経済社会の発展と課題―Jリートの担う役割―」と題し、ニッセイ基礎研究所の加藤えり子氏をモデレーターにし、前田建設工業の岐部一誠常務、日本大学経済学部教授の中川雅之氏、アルファコートの樋口千恵常務、やまとごころの村山慶輔社長が、これから不動産の証券化がどのように地方都市を活性化する可能性があるかなどについて語った。