木造賃貸アパート再生のためのさまざまな実践をすることを目的に活動するNPO法人モクチン企画(東京都中野区)が、このほど木造賃貸アパートを改修するためのデザインやアイデアをまとめたカタログ集「モクチンレシピ」の情報をウェブ上で閲覧できるサービスをスタートさせた。
一般公開ページと不動産管理会社・仲介会社向け会員専用ページを設けた。一般公開ページでは、各レシピの基礎情報をチェックすることができる。レシピの概要やレシピが使える物件の特徴、再生のポイント、施工難易度、事例紹介など、このページで改修イメージを膨らませることができる。一方、会員専用ページでは、一般公開ページでは見ることができないレシピの詳細な情報が閲覧可能。施工方法や図面のダウンロード、関連商品紹介など、レシピを実現化する具体的な情報が掲載されている。
会員は入会金1万円、年会費10万円で、会報誌やメルマガの配信、内覧会への招待・セミナーの優待、レシピ会員専用ページの利用、木賃相談室の利用ができる。
すでに11社が会員となっており、現在、首都圏が中心だ。「空室が多く、不動産価値は低下するばかりで有効的な更新の方法が限られているのが現状です。私たちは都市計画や建築の専門家と共に木賃アパートと真剣に向き合っていきます」(連勇太朗代表理事)
同NPO法人の前身は2009年から活動を開始した「木造賃貸アパート再生ワークショップ」。木造賃貸アパートを有志の学生と、オーナーと民間企業が協働して再生していく産学連携プロジェクトとして活動。
今後は3年をめどに会員100社を目標に展開していくつもりだ。