淡路町二丁目西部地区市街地再開発組合、安田不動産(東京都千代田区)、一般社団法人淡路エリアマネジメント(同)が東京都千代田区神田淡路町2丁目で進行させている再開発プロジェクト「ワテラス」が4月12日、グランドオープンした。
「ワテラス」は、地上41階地下3階建てのタワー棟と地上15階地下2階建てのアネックス棟の2棟からなる複合施設。オフィスや分譲マンション、店舗、コミュニティ施設に加え、アネックス棟の最上階部14〜15階に、学生向け賃貸マンション「ワテラススチューデントハウス」全36戸が入っているのが最大の特徴。同マンションは安田不動産が所有・運営する。再開発プロジェクトの目的である地域住民や就業者、学生のコミュニティづくりや地域活性化促進の一環としてつくられた。
周辺相場より2〜3割安い賃料6万5000円で大学生に部屋(20平方m1K、ベッド・机、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ付き)を提供する代わりに、学生はまちづくりを担当する淡路エリアマネジメントの会員となり、イベントや地域活動に積極的に参加することが条件となる。「今後、イベントの運営や地域の美化活動、神田祭など希望する企画に参加してもらいます」(安田開発・松本久美氏)
昨年の募集で69名の応募があり面接を実施した上で入居者を決定した。
入居者の大学2年の男子学生は、「地域との交流を持ちたいと思い応募しました。今後、神田淡路町を盛り上げていきたいと思っています」と意気込みを見せた。