ALSOK(東京都港区)は、9月末に個人向け商品のラインアップの一つとして高齢者向け緊急通報システムを発売する。今までの高齢者向けプランと比較し、セキュリティーの要素を削ったため、利用料金も抑えることができるという。
商品の特徴の一つ目は要望があればいつでも対応ができる見守り機能。コントローラーの「緊急」ボタンを押すだけで、同社の監視センターに通報がいき、24時間体制で待機するガードマンが駆けつける。「相談」ボタンを押すとハンズフリーで対応員と通話できる。健康相談があった際にはコールセンターの履歴として残すことも可能。
二つ目にシンプルな操作性。「相談」ボタンを最も大きく手前に配置。具合が悪くなったときにもすぐに押せるよう「緊急」ボタンは中央に配置。手探りでもボタンの位置がわかるようにボタンを筐体(きょうたい)より一段へこませている。コントローラーの角を面取り加工し、ぶつかったり、踏んだ際にけがにつながらないよう配慮した。三つ目に分かりやすいデザイン。コントローラーの色を白、表記文字を黒とし文字を際立たせ、操作ボタンを機能別に色分け。高齢者にも見やすくした。警報音も高齢者に聞き取りやすい周波数帯域のものを採用したという。契約内容は機器をレンタルし同社がサービスを提供する形をとる。全国で販売し年間6000台の需要を見込む。広報部の藤島洋課長は「要望があれば高齢者向け賃貸住宅用サービスとしても開発していきたい」と語った。