企業の社員マナー教育を専門とするバイナリー・エステート・サービス(東京都目黒区)は、リロケーション・ジャパン(東京都新宿区)とともに、業界初となる不動産賃貸業に特化した教育研修プログラム「リロマナー」を開発。6月24日から、全国の賃貸管理・仲介会社を対象に営業を開始した。
研修の内容は接遇、傾聴力の強化、管理職のリスクマネジメントなど多岐にわたる。希望する項目と内容を企業側からヒアリングし、そのニーズに基づいたプログラムをつくっていく。バイナリー・エステート・サービスの古田理恵社長は「同じ傾聴力研修でも、管理会社が提案する際にオーナー側の意向を詳しく聞き取る場面から、仲介店舗で来店者のバックグラウンドや求める物件について聞き取る場面まで、場面は多様です。実務にすぐ応用できる実践的な内容を構築します」と語る。
プログラムは各項目につき1日。時間は6時間30分〜7時間ほど。15名〜20名の受講者を目安として通常価格は1回(1日)につき31万5000円。リロケーション・ジャパンが運営する仲介会社ネットワークのリロネット加盟社などに対しては特別価格の23万1000円で提供。複数の企業から受講者を集めたプランや、マンツーマンで講師が教える個別研修にも対応可能。今回の事業開始に当たり、古田社長は宅建の免許を取得。2万5000戸管理する老舗管理会社の東都(東京都狛江市)にアルバイトとして入社。仲介営業の現場で実際に働き9カ月でトップ営業マンになった。3年後に売上1億2000万円を目指す。