短・中期滞在用ファミリー物件整備
リロ・ホールディングのグループ会社で、留守宅転貸や海外でのサービスアパートメント運営を行うリロケーション・インターナショナル(東京都新宿区)は11月から、日本に駐在する外国人向けに、家具付き賃貸住宅の企画を始めた。
現在、同社で留守宅管理を行うのは約1万戸。
その中から、70~80㎡、2LDK~4LDKのファミリータイプ物件を中心に、家具付きで提供する。
その際、事前に予算や希望する家具のグレード、リネンの有無などまでヒアリングしておくことで、契約者の要望を反映した物件をオーダーメードで準備できる。
対応エリアは、メーンになるのが首都圏で他に大阪、京都、神戸など。
同社では入居者サポート体制も整備。
90カ国の言語に対応できるコールセンターで、入居者のクレーム対応や、家賃の督促まで、入居者の母国語でやりとりができるのも強みだ。
志水康治社長は「エグゼクティブクラスではなく、中間管理職が住める賃料帯の物件を提供。オーナーの手間がかからないように、入居者が決定した時点で当社が物件を借り受け、入居者に転貸借します」と語る。
同社によると、海外からの駐在員の場合、ファミリーでの来日が多いが、現在外国人向けの物件は、単身向けか、ファミリーでも高級物件かにかたよっており、賃料が25~40万円台のファミリー向け家具付き物件の供給が極端に少ないという。
同社の海外の顧客から、ファミリーで広く住める短・中期滞在用の賃貸住宅を提供してほしいという要望が出ていたことから、今回の家具付き物件にたどり着いた。
「3年後には、対象となる物件を1000戸まで増やしていきたい」(志水社長)