内覧者にインパクト与える
伊藤忠都市開発(東京都港区)は3日、RC造15階建ての賃貸マンション「CREVIA RXE(クレヴィアリグゼ)三軒茶屋」に、昭和女子大学(東京都世田谷区)の学生がインテリアを施したモデルルーム3戸をオープンした。
テーマは「三軒茶屋での女性の暮らし方」。
生活科学部環境デザイン学科の3年生9名が有志で参加して提出した案を、伊藤忠都市開発と三井デザインテック(東京都港区)が審査し、3案を選んだ。
観光地として人気のあるギリシャのサントリーニ島をイメージした部屋や、ワンルームをディスプレー棚で仕切り、書籍や小物などを飾ってくつろげる部屋などを採用した。
学生が自由な発想で作ったプランで、インパクトのある部屋を作るのが狙い。
家具代や搬入費には3戸で約300万円を投じた。
コンセプトやデザインの考案だけでなく、家具や小物の発注なども学生自身が行った。
イメージに合うものが見つかるまで家具店を10店も回ったこともあったという。
内覧者の中には「高級家具でなくても、インテリアを楽しめるんだ」と、モデルルームを参考にする声もあがっている。
参加した学生で、建築関係の企業に就職したいと考えている鈴木芳純さんは「納期や予算などの限りがある中で、間に合わせるということが仕事では求められる。それを疑似体験できたのは貴重」と語る。