住みたい街ランキング メディア露出がけん引
リクルート住まいカンパニー(東京都中央区)は7日、「SUUMO住みたい街ランキング関東版」を発表した。
1位は吉祥寺で、昨年の2位から返り咲きを果たした。
昨年1位の恵比寿は2位だった。
吉祥寺が1位になった理由について、同社はメディアの露出が多かったためだと分析している。
例えば、深夜に放送されたドラマ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』は、吉祥寺に店を構える不動産店舗の姉妹が主人公で、漫画が実写化された。
また国内1号店のフィンランド発ドーナッツ店『アーノルド』や、今春に開業を控える映画鑑賞ができるカフェ『ココロヲ・動かす・映画館○』などが、雑誌やテレビなどで取り上げられている。
井の頭公園もメディア露出が多く、ため池の水抜き作業「かいぼり」の様子がニュースで放映されたほか、同公園が舞台となった芥川賞を受賞した小説『火花』のドラマ化や文庫化が決まっている。
こうした話題性から、魅力のある街である印象を消費者に与え、得票数の伸びにつながったのではないかという。
ランキングの順位は、複数の路線が乗り入れる交通の利便性と、商店街やスーパーなどがあることが重視されている。
昨年13位から今年5位に躍進した品川がその最たる例だ。
大宮、浦和も同様の理由で順位を上げた。
池本洋一編集長は今回の順位について「2013年以降、吉祥寺の一強の時代は既に終わっており、恵比寿の点数と拮抗している。今後も、せり合いが見込まれる」と語った。