観光客の満足度向上狙う
不動産事業を展開するガーネット(京都市)は1日、管理する民泊物件の宿泊者向けにシャトルバスの運行を始めた。
京都市内で主に仲介業を手掛けているが、稼働率の低い賃貸の家主に民泊用に改装し、簡易宿所の許可を取得することや、空いている土地にゲストハウスを建設することなどを提案してきており、これまで21棟約400戸の民泊物件を運用してきた。
今回、京都市内を環状に走るルートで同社の民泊物件が立つ場所の京都駅前と東山や伏見稲荷、嵐山など観光地を結ぶ約30カ所の停留ポイントを設置した。
同社がリースしているシャトルバスは24人乗りのサイズで、社員が運転手を務める。
宿泊者に対し、何時にどこに待つように伝達し運行する。
宿泊者のうち9割ほどが観光目的であるため、バスの無料提供により利用者の満足度を上げる狙いがある。
まずは、1日に6便をテスト的に実施し、施設数に応じて停留ポイントや運行本数を増やし、小回りの利く少人数向けのバンなどをそろえていく考えだ。
中野拓磨社長は「当社を通して京都観光を存分に楽しんでもらいたい」と話した。