全国30店舗展開目指す
シノケングループ(以下、シノケン:東京都港区)が賃貸仲介事業に参入した。
同社は10日、福岡の賃貸仲介会社アーウェイ・ミュウコーポレーション(以下、ミュウ:福岡市)のグループ化を発表した。グループで主要都市に仲介店舗を広げ、3年後に30店舗展開を目指す。ミュウの増資と株式を一部引き受けた。シノケンの保有する株式割合、出資金額は非公開。
ミュウは1992年の設立以来、福岡を中心に『MYU(ミュウ)』ブランドで賃貸仲介ショップを運営し、13店舗にまで広げてきた。シノケンのグループになることで、投資資金を確保し1年以内に東京をはじめ5店舗を新規出店。2020年までにシノケンが主要事業を行う、名古屋、大阪、仙台を中心に30店舗を新たに開設する。
今回のグループ化によるシノケンのメリットは大きく3点。1点目は、仲介の現場で出てきた部屋探しのニーズをアパートのプランニングに生かしていくこと。2点目に入居付けの強化。現在は管理物件の入居率98.9%と高い数値を維持しているが、ミュウの店舗による仲介でさらに入居付けを促進する体制を整える。3点目にグループ会社のサービス活用を広げること。シノケンでは電気の小売りや少額短期保険商品も提供している。仲介店舗の拡大で、代理店として付随する商品・サービスの販売を拡大していく。
シノケンの事業戦略部の担当者は「リブランドの可能性も含め、ミュウ社と相談しながら進めていきたい」と話した。