用途変更前の賃貸住宅も登録可
店舗物件を紹介するホクトシステム(東京都中央区)が14日、テナントを探す不動産会社や賃貸住宅の店舗活用を考える家主向けに店舗物件情報のポータルサイト『TENPO CLOUD(テンポクラウド)』を開設した。
テンポクラウドへの掲載は首都圏を対象としており、立地などある程度の掲載基準はクリアしなければならないが、登録は無料だ。現在、掲載後は飲食店やサービス業、物販店などの有料会員のテナント数百社が空室情報を確認できるが、2018年までには無料会員を含む約1万社の閲覧を可能にする。
空き店舗を探すテナントは、用途変更やコンバージョンなどの必要がない居抜き物件を選びやすいが、これまで住宅として利用されてきた物件が選ばれたケースもあるという。杉浦崇之社長は「入居の決まりにくい1階を賃貸住宅のままにしておくよりも、住居より高い賃料で貸せる店舗として募集するのが空室対策としてはおすすめだ」と話す。
テンポクラウドにさらに掲載物件を増やし、現在首都圏のみの範囲を18年までに全国へ展開していきたい考えだ。