福岡の築古共同住宅 小口化し販売
リノベーションを行うインテリックス(東京都渋谷区)は5日、福岡市の築古賃貸マンションを、賃貸住戸とホテルの客室が混在する物件にリノベーションし開業すると発表した。
『montanHAKATA(モンタンハカタ)』はJR「博多」駅から徒歩8分に立つ、築30年の9階建て鉄骨鉄筋コンクリート造の共同住宅を同社が購入しリノベーション。大規模改修やエレベーターの増築工事などを行い、全94戸のうち48戸はホテルに用途変更した。同一フロア内に、ホテルと賃貸住宅が混在する物件だ。開業は10月25日の予定。
1階には、ホテルのフロントと、入居者と宿泊者に加え地域住民が利用できる共用部として、オープンキッチンを設置したダイニングやロビー、縁側を新設した。生活者や観光客など多様な利用者が出会いコミュニケーションをとれることを重視した。
今後は、不動産特定共同事業法にもとづき任意組合を組成し、物件を共有持ち分として投資家向けに販売していく予定だ。俊成誠司執行役員は「賃貸住宅でホテルの許認可を取得しているため、市場のニーズに合わせて、賃貸住宅とホテルの数を変えられる新しい不動産の形として企画した」と語った。