シェアハウス事業の信用力強化
シェアハウスの企画・運営を手掛けるRバンク(東京都渋谷区)が4月より京急電鉄の傘下に入る。
これまではビル事業を手掛けるオフィスバンクの子会社だったが、発行済み株式の78.75%を京急電鉄に売却した。シェアハウス事業の展開で欠かせない資本力と信用力を強化する。
同社が管理するシェアハウス約50棟のうち1割にも満たないサブリースの比率を上げて収益力をあげる。担当者は「サブリースを任せてもらう信用力と、空室分の家賃をまかなう資金力は不可欠」と認識している。
一方、京急電鉄はRバンクと組むことで、沿線を中心とした空き家の活用を促せる利点を見込める。2016年3月に同社が策定した「京急グループ統合経営計画」では、沿線付近の空き家を再生して街を活性化し、沿線の利用者を増やす計画を立てている。今回Rバンクに出資したことで、空き家をシェアハウスに転用する開発ノウハウを受けられるようになる。