合併・吸収による顧客流出を防止
LIXIL住生活ソリューション(東京都江東区)が、事業承継に悩む取引先企業の支援サービスを始める。
取引先である建設メーカーやリフォーム会社などが対象。事業承継のアドバイスや相談を受ける窓口を開設し、セミナーを開いて周知と理解を促していく。全国で約300人のアドバイザーを抱える事業承継センター(東京都港区)が相談の受け皿となる。
顧客流出を防ぐための措置。跡継ぎのいないビルダー経営者をサポートし、競合他社による吸収合併を防ぐ。すでに取引先のパワービルダーが吸収された例が報告されているという。
後継者不在問題は深刻だ。中小企業庁によると、平均引退年齢とされる70歳以上の中小企業・小規模事業の経営者は2025年までに約245万人に増えるという。そのうち法人の30%、個人事業者の65%が廃業すると推測されている。