サービス付き高齢者住宅と連携
学研ホールディングス(以下、学研HD‥東京都品川区)は4日、グループホームなど居住型介護施設の開発・運営・管理を手掛けるメディカル・ケア・サービス(以下、MCS‥さいたま市)を子会社化すると発表した。日本政策投資銀行(東京都千代田区)との共同投資で、MCSの発行済み全株式のうち学研HDが61・8%、日本政策投資銀行が38・2%を、MCSの親会社である三光ソフランホールディングス(東京都中央区)から取得する。
子会社化の目的は、グループ会社の学研ココファン(東京都品川区)が運営するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)事業の強化だ。
『ココファン』のブランド名で展開するサ高住は「認知症高齢者への対応の弱さが弱点」(学研HDの宮原博昭社長)だったことから、重度の認知症高齢者ケアに特化したMCSのグループホーム『愛の家』の運営事業と連携。サ高住の入居者をグループホームで受け入れる相互補完体制を整える。認知症予防の研究のため、大学などと連携したシンクタンクも創設する方針だ。ブランド名に関しては全国的に定着しているとして、統一した新名称を冠することは当面しないという。