高齢化社会で土地活用提案を強化
大東建託(東京都港区)のグループ会社・大東建託パートナーズ(同)は1日、初のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)『エルダーガーデン簗瀬(やなぜ)』を栃木県宇都宮市に開設した。
高齢化社会に対応し、居住ニーズに適した土地活用の提案を強化する。土地所有者のサ高住運営に対する理解も深まっていること、国土交通省が供給を強化していることを受け、参入した。
同物件は鉄筋コンクリート造の3階建てで全40戸。グループ会社のケアパートナー(同)が運営する通所介護、訪問介護、居宅介護支援の事業所を併設し、要介護度に問わず入居者を受け入れる。特徴は各住戸内にIHコンロ付きキッチンやトイレ、浴室を備えている点だ。独立した生活スペースを確保することで、集団生活に慣れない高齢者のプライバシーに配慮する。
間取りは1Kと2LDKの2種で夫婦での入居も可能。専有面積は26.27~54.95㎡。家賃は7万6000円~12万1000円で、別途共益費や生活支援サービス費がかかる。安否確認や生活・介護に関する相談に対応するのが利点だ。必要に応じて無料で医療機関の紹介や服薬確認、血圧測定を行う。有料サービスでは、清掃や洗濯、外出時の付き添いなどの生活・介護サポートを提供する。
2棟目は神奈川県大和市で18年11月に開設予定だ。同社では、19年度までに延べ5棟、20年度までに延べ10棟を目標にしている。