東急リロケーション(東京都渋谷区)は、横浜市大倉山に「子育て応援」をテーマにした賃貸マンションを竣工する。物件名は「ブローテ大倉山」。7月末に完成する予定。ミキハウス子育て総研の「子育てにやさしい住まいと環境」の認定を取得したほか、「横浜市地域子育て応援マンション認定制度」で賃貸物件としては第1号の認定物件になった。
化粧品事業のポーラ・オルビスグループの社宅跡地の有効活用として企画された賃貸マンション。有効活用を通じて地域に貢献したいというオーナー側の要望と、子育て応援のコンセプトマンションを手掛けたいと企画していた東急リロケーション側の意向が一致した。「子育て応援」は、共用部の設備、専有部の作り込み、間取りの工夫などの面で配慮している。
賃貸マンションに地域開放型の認可保育所を誘致、来年4月に開所を予定している。また、敷地内に約287坪の中庭を設けるほか、共用部に200平方mほどのキッズルーム、パーティールーム、ラウンジなどを配置する計画。
床スラブは200ミリ以上の厚みを確保して十分な遮音性能を確保。玄関ポーチにはベビーカーの乗り降りスペースを設けた。専有部室内は、扉のすべてに指挟まり防止のためのゴムを設置した。
間取りは1LDKから4LDKまで20タイプ、47・47平方m~84・41平方mを用意し、家族構成の変化に合わせてマンション内で転居できるよう工夫している。
敷地面積は1761坪、RC造5階建て、97戸。東急東横線大倉山駅から徒歩9分で、公園や児童館、保育園、小中学校が徒歩圏内にある。7月から入居者募集を開始、東急リロケーションサービスが建物管理業務を行う。