不動産売買事業と賃貸管理を行うライズグループ(東京都新宿区)が事業主となり、モダンアパートメント(大阪府大阪市)プロデュースの「ネット部屋」へリノベーションを行う。今回、東京都内で初めての「ネット部屋」物件となる。
モダンアパートメントが提案する「ネット部屋」は、狭小ワンルームの空室対策として入居時に液晶テレビとパソコンを設置。周辺物件との差別化を図る。
今回は壁面デザイン工事、液晶テレビ、パソコン本体のほかに3点ユニットの壁面にパネルシートを張り、ワイドミラーへ交換、便座を木目調に変更した。物件内に洗濯パンがなかったため、キッチン隣に新たに洗濯パンを設置した。ライティングレールを取り付け、入居者の好みで照明を取り付けられるようにした。総工費は53万5000円。
リノベーションを行うのは都営三田線西台駅徒歩3分の「日神パレス西台第2」404号室。築23年の10階建てSRCマンション。専有面積16・5平方mのワンルームだ。同様のワンルーム物件の周辺賃料は4万8000円だが、リノベーション後の賃料は5万6000円に設定する予定。
日神パレス西台は1棟に約100戸物件があり、3棟ある大型マンション。ライズグループの大神健志専務は「ポータルサイトで絞り込み検索するだけで40件以上同じような空室物件が表示されます。差別化を図り、入居者に選ばれる物件にしたいと考えました」と語る。