不動産の再生プロデュースを手掛けるアッドスパイス(京都市)は長屋を改修し、住宅兼工房に再生した。絹織物の産業地として有名な西陣エリアにある築60年以上の木造住宅が、クリエーティブな入居者が集う『つれづれnishijin』として生まれ変わった。
DIY可で3組の入居者が成約
改修コンセプトである「職住一体」は、西陣という街の歴史や文化から発想を得た。織物産業で栄えた西陣エリアではかつて、自宅の中に作業場を持つ「職住一体」の暮らしが広がっていた。改修した長屋の一部も、機織りで生計を立てていた人が住んでいたという。ここからヒントを得て、古くから地域に根付く「職住一体」を現代風にアレンジする再生プランを企画。店舗や工房として賃貸することができれば、住宅だけよりも敷金を含め高い賃料になる。また、駅から遠いが商店街に近接しているため「職住一体」に適していると考えた。