編集長 永井ゆかりのホンネ対談
その他|2020年08月01日
アパート経営がうまくいく家主には、どんな共通点があるのか――。本紙・編集長の永井ゆかりの初出版を記念した特別対談企画に、元祖サラリーマン家主・沢孝史氏をゲストに迎えた。アパート経営も結局はチーム戦。成功する家主は不動産会社を味方につけるという点でマネジメント力が総じて高い。沢氏はコツを「多少のミスには目をつぶってあげる緩さが大切」と説く。アフターコロナ時代でも通用する、アパート経営で勝ち抜くために必要な姿勢をとことん語ってもらった。
今こそ家主は「マネジメント力」を鍛えるべき
永井 私が全国賃貸住宅新聞社に入社したのは2003年ですが、その前から沢さんは本を出版されていて著名でした。私も取材をしている中で沢さんのお名前はいろいろな方から聞いていました。そのうち当社が毎年開催していた『賃貸住宅フェア』のセミナー講演を定期的に依頼することになり、約20年来の付き合いになります。
沢 (賃貸住宅フェアでは)何度講演をしたか覚えていません。
永井 来場者は地主系の家主が多かったのですが、次第にサラリーマン家主も有給を取って来場されるようになりました。沢さんの話を間近で聞きたいという人も増えてきました。
沢 中でも反響があった講演テーマは、7~8年前に取り上げた「金利交渉のコツ」でした。今でこそ一般的なテーマですが、当時は珍しかったのだと思います。聴講者から個別にお礼の連絡もあったほどです。セミナーでは、自分の体験として金利をどう下げるかを試行錯誤し、結果と知識を持ち寄りました。プロのコンサルタントとは違って、僕は聞きに来てくれる人と同じ家主仲間。新しい知識やうまくいった手法を持ち寄る場だと思い、発信しました。