集合住宅向けネット接続サービスで上場する4社が、足元の決算で快走している。4社とも増収増益で、2ケタ増の会社が2社ある。コロナ禍で営業活動の一時的な制限、また通信安定化のためのコスト増などの悪影響が一部で出たものの、それを上回る受注増でマイナスを吸収。賃貸向けで回線敷設需要がもともと高かったところに、オンライン会議などの普及が追い風になっている可能性がある。一連の決算内容から、集合住宅での通信需要の高まりと内容をうかがうことができる。
ギガプライズとファイバーゲートが急伸
集合住宅の全戸にインターネット回線を一括提供するサービスで、特に賃貸住宅向けの提供比率が高いギガプライズ(東京都渋谷区)とファイバーゲート(東京都港区)の業績は、前年同期と比べた伸び率が2ケタと高い水準だ。